
新型コロナウイルスの影響で売り上げ減や過剰在庫に苦しむ県内の事業者を応援しようと、高知市が4月1日に開設した経済対策掲示板「TSUNAGU~高知家の底チカラ」が大きな反響を呼んでいる。掲示板には1カ月足らずで延べ5万件近くのアクセスがあり、商品などの情報を掲載した各事業者には県外からも問い合わせが寄せられるなど好調だ。
掲示板には、在庫品やお買い得商品の情報、購入方法や問い合わせ先などの情報が掲載できる。事業者自身が掲示板の「応募フォーム」に入力。高知市が内容を確認した上で随時、公開しており、3日現在、90事業者の情報を掲載している。
水産加工会社「アジアマリン」(高知市)は給食用にメヒカリのフライを作っているが、休校が続く影響で袋詰めした約700キロの在庫を抱えていた。高知市から掲示板への掲載を勧められたが、給食用のため販売は1パック1キロから。「家庭では量が多すぎて買ってくれないのでは……」と思いつつ掲載してみたところ、5月初めまでに在庫の約8割が売れた。購入者からは「外に食べに行けないから、1キロなんてすぐ無くなる」との声があったという。同社の宮本恵子さん(44)は「『市の掲示板を見て連絡しました』という方がたくさんいた。食べてもらえてうれしい」と声を弾ませる。
掲示板の特徴の一つは、新型コロナの影響に苦しむ県内の事業者であれば業種は問わない点だ。アウトドア用の携帯グリルなどを製造・販売する「HONOAKARI」(高知市)は煙の出ないチタン製七輪グリルを紹介。松山進・代表取締役は「グリルを買ったら『次はこれを焼いてみよう』と(掲載されている他の事業者の)他の食材もリピートして買ってくれるのでは」と期待する。
アユやウナギの生産加工販売業者「四万十生産」(四万十町)は普段、百貨店や道の駅に商品を卸すことが多く、3月の売り上げは前年同期比50%に落ち込んだ。しかし「TSUNAGU」に商品情報などを掲載した4月の売り上げは前年並みに回復。注文時にメッセージを寄せてくれる人が多いといい、福家和孝・統括営業部長は「『こうやって食べました』と教えてくれる人もいる。これまではお客さんの顔が見えなかったが、(メッセージが)今のやる気になっています」と喜ぶ。
取り組みは、高知市が中心となって進めている。同市は地域活性化などを目的に2018年、県内33市町村と連携協約を締結し「れんけいこうち広域都市圏」を形成している。新型コロナ感染拡大が経済に与える影響が大きくなる中で、今回の対策に乗り出した。
高知市によると、アクセス数は延べ4万9640件(4月26日現在)。掲示板を運営する高知市商工振興課の柳原由紀子主任は「『TSUNAGU』をきっかけに情報を掲載した事業者が未来のお客様ともつながっていったらいい」と話した。
経済対策掲示板「TSUNAGU~高知家の底チカラ」(https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/128/tsunagu.html)。【北村栞】
【関連記事】
"在庫" - Google ニュース
May 04, 2020 at 08:30AM
https://ift.tt/3fknlbq
在庫メヒカリ700キロ 「TSUNAGU」で8割売れた! 高知市のウェブ掲示板が好評(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
"在庫" - Google ニュース
https://ift.tt/2rEVxKJ
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "在庫メヒカリ700キロ 「TSUNAGU」で8割売れた! 高知市のウェブ掲示板が好評(毎日新聞) - Yahoo!ニュース"
Post a Comment