◎〔米欧石油市況・詳報〕反落＝米在庫増の見通しで（２３日） 投稿日時： 2020/06/24 08:08[時事通信社] - みんなの株式 - みんなの株式

投稿:2020/06/24 08:08

　【ニューヨーク・ロイター時事】２３日の米欧石油市場の原油先物相場は反落。市場参加者は米原油在庫の増加を示すとみられる統計に備えた。相場は一時、新型コロナウイルス感染拡大で燃料需要が急減する前以来の高値を付けたが、値を消した。
　トランプ米大統領が２２日、米中貿易の第１段階合意に関し「無傷だ」とツイートしたことを受け、取引の早い段階で原油相場は上昇。トランプ氏の発言に先立ち、ナバロ大統領補佐官（通商製造政策局長）が米中合意は「終わった」と驚きの発言をしたことから、市場は動揺していた。しかし、原油は午後の取引で下落。米原油在庫が３週連続で過去最高水準を記録するとの予想が相場を圧迫した。投資家の最近の強気見通しが後退した形。
　英国産標準油種北海ブレント先物の中心限月の清算値（終値に相当）は、０．４５ドル（１．０％）安の１バレル＝４２．６３ドル。米国産標準油種ＷＴＩ先物の中心限月は０．３６ドル（０．９％）安の１バレル＝４０．３７ドルで終えた。
　原油相場は清算値算出後に一段安。米石油協会（ＡＰＩ）の週間統計で原油在庫が１７０万バレル増となり、予想を大幅に上回ったことが嫌気された。アナリストらの予想では３０万バレル増だった。米エネルギー情報局（ＥＩＡ）の統計は２４日に発表される。
　２３日の早い時間には、ブレント先物およびＷＴＩ先物の中心限月は３月６日に石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）加盟とロシアなどの非加盟産油国で構成するＯＰＥＣプラスが協調減産に合意できず、相場が崩壊して以来の高値水準で取引された。原油相場はその後、新型コロナによる世界的流行（パンデミック）で燃料需要が急減したことを受け、一段と下落した。アゲイン・キャピタル・マネジメント（米ニューヨーク）のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「相場は３月６日とのギャップを埋めた後、抵抗線に突入したようだ。その後、利食い売りが出た」と述べた。（了）
［時事通信社］

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June 24, 2020 at 06:08AM
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