新型コロナウイルスの感染拡大を受け、インターネット通販の利用が拡大する中、市場で売れずに倉庫に残っている「滞留在庫」を減らそうと、新サービスが相次いで導入されている。
ネット通販を手がけるHamee(ハミィ)は3月、滞留在庫を流通させることに特化したネット通販サイト「RUKAMO(ルカモ)」を立ち上げた。サイトの利用客は、全ての商品で購入価格の50%のポイントが付与される。同社は「販売価格を維持しながらポイントで還元することで、消費者がお得感を持っていただける」と話す。
ネットオークション情報サイトを運営するオークファンは、小売企業向けの在庫管理サービス「zaicoban(ざいこばん)」を4月から始めた。同サービスは、売れないまま在庫となっている商品を、人工知能(AI)が1商品ずつ時価を評価して毎日更新する。時価評価は、自社店舗での流通傾向に加えてネット通販における販売動向なども考慮され、商品力に課題があるのか、商品の売り方に問題があるのかなどについても指摘する。
婦人服製造販売のバロックジャパンリミテッドが4月から始めたネット通販サイト「AUNE(アウネ)」は、アパレル商品の在庫管理の効率化や廃棄コストの削減を目指す。同社は、在庫商品について、買われるべき時期を逃してしまったり、たまたま流行に合わなかっただけで、販売時期や顧客層を変えて販売手法を工夫すれば、新しい価値を生み出せると考える。AUNEでは、利用者が「オフィス」「女子・ママ会」「デート」などの生活場面を検索すると、その場面に合ったコーディネートが提案され、購入することができる。
一般的にメーカーは、ブランドイメージを守るため、在庫商品がディスカウントショップなどに流通することを嫌がる傾向にある。消費者に「安い」「売れ残り」などという印象を持たれないよう、「大手であればあるほど廃棄を選んでいる」(業界関係者)という。
しかし、2018年秋、英国のファッションブランドが自社の在庫商品を焼却して処分したことが社会問題化。国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の中にある、「持続可能な消費と生活」という観点からも、廃棄処分が批判される事業環境になっている。
巣ごもり需要で好調なネット通販だが、商品によって優勝劣敗が明確だ。好調な家具や家電などに対し、アパレルや化粧品、嗜好品などの販売は厳しい。ブランドを毀損することなく在庫を処分するネット通販の新たな仕組みは、アフターコロナでも定着しそうだ。(鈴木正行)
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June 01, 2020 at 03:00AM
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