国の特別天然記念物「杉の大杉」腐食防ぐ銅板はがれるなど被害｜NHK 高知県のニュース - nhk.or.jp

台風１４号によって、国の特別天然記念物に指定されている高知県大豊町の「杉の大杉」で木の腐食を防ぐための銅板がはがれるなどの被害があり、町は樹木医に状態を確認してもらった上で対応を検討する方針です。

被害が見つかったのは、樹齢がおよそ３０００年と推定され、国の特別天然記念物に指定されている、大豊町の「杉の大杉」です。

大杉は、幹回りおよそ２０メートルの「南大杉」と幹回りおよそ１６.５メートルの「北大杉」の２株からなっていて、２０日地元の人が台風による影響を確認したところ、枝が至るところで折れていたほか、北大杉では雨水による腐食から守るために幹に空いた穴をふさいでいた銅板が一部はがれる被害が出ていました。

大杉の保全活動をしている地元の男性は、「銅板をはって３０年ほどになりますが、こんな被害は初めてで、大杉の腐食が進んで倒れてしまわないか心配です」と話していました。

「杉の大杉」は、歌手の美空ひばりさんが日本一の歌手になれるよう願かけをしたことでも知られ、町のシンボルとなっています。

大豊町では、今後、樹木医に状態を確認してもらった上で対応を検討する方針です。

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