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<ねぇねぇちょっと 特別編>職場の女性が無視 毎日つらい:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞

相談者への励ましや助言がつづられた投書

相談者への励ましや助言がつづられた投書

 職場の女性に無視されたり、何もしていないのににらまれたりして毎日つらい−。読者の悩みに読者が答える毎週土曜日のコーナー「ねえねえちょっと」。三重県の女性(60)のこんな相談(10月15日掲載)には、同じような経験がある人らから多くの励ましや助言が寄せられた。識者の意見と共に紹介する。 (平井一敏)

 「私も同じ状況なので相談者の気持ちがよく分かる」と投稿した愛知県刈谷市の女性(50)。無視する相手のことを「自分の気に入った人とだけしゃべる、気に入らない人とは距離を置く、という性質なのかも。どんな方法で伝えても理解してもらうことは難しいだろう」と考え、「職場の同僚として必要最低限のあいさつ、対応をし、それ以上、何も考えないようスイッチを切ることにしている」という。「心ない人のために大切な自身の心を壊さないように」と相談者を気遣う。

 川崎市の女性(63)も「全く同じ状況」で、「最初は同僚にあいさつしていたが、徹底的に無視をするのでやめた」という。「『違う世界の他人』と割り切って淡々と過ごした方が、会社でのストレスも少ないのでは」と助言。ただ、仕事上の支障があったり、いじめに発展したりする場合は「仕事の問題点」として関連部署に相談するよう勧める。

 「無視する理由を聞いてみては」と提案するのは名古屋市の女性(59)だ。前の職場で同僚の男性に無視され、毎日仕事に行くのが苦痛だったという。「このままでは耐えられない」と思い切って男性に理由を聞くと、「見下されている」との誤解が原因と判明。その場で女性が謝罪して解決したという。「知らない間に相手に誤解や不安な思いをさせている場合もある。それから次の行動を起こしても遅くない」

 転職の道を選んだ人も。約二十年前に後輩女性に意地悪されて転職した名古屋市の女性(58)は「仕事に不満があったわけではないのでやめたくなかったが、いじめで心を病んだら元も子もない」と退社を決断。「新しい会社で仕事や人間関係を一から始めるのは大変だったけど、今の職場はいじめなんて皆無」といい、「転職は簡単でないけど健康が第一。嫌な気分で一日を過ごすなんてもったいない」と言う。

◆パワハラ対応 相談を 東海労働弁護団事務局長・田巻紘子弁護士

 職場でのいじめや嫌がらせなどパワーハラスメントに詳しい東海労働弁護団事務局長の田巻紘子弁護士(44)=写真=によると、相談者のケースは、厚生労働省のワーキンググループで示されたパワハラの一例「人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)」に当たる。「この状況で働き続けるのは誰にとってもつらい。職場に対応を求めて」と呼びかける。

 四月に全面施行された改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)で、全ての企業に相談窓口の設置などの対策が義務付けられた。職場の人間関係の悪化や相手からの報復などを心配して窓口に行きづらい人は、社内の産業医や保健師にまず相談するのも一つの方法。相談しても職場が十分に対応してくれない場合は、「一人で交渉するのは大変。励まし合える仲間がいるといい」と、社内や社外の労働組合に入り団体交渉を申し入れることを勧める。

 「渦中にいる時は自分がしんどいと認識できなかったり、パワハラだと思えなかったりする」と田巻さん。「できるだけ我慢しないことも大事。必要に応じて心療内科などの専門医を受診して、自分を大事に過ごしてほしい」と話す。

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