需要に倍する過剰供給にコロナ禍の売上激減が加わって在庫が溢れ、叩き売り状態になっているアパレル業界だが、いよいよ在庫どころかブランドや事業まで叩き売りになって来た。
面子も建前も捨ててなりふり構わず換金に走るアパレル業界は末期的症状を呈している。
あのレナウンの「主力事業」はたったの11億円…
5月15日に民事再生法を申請して破綻したレナウンは買い手が見つからないままブランド事業単位の切り売りに追い込まれ、「アクアスキュータム」「ダーバン」「スタジオバイダーバン」は小泉グループのオッジ・インターナショナルに、「シンプルライフ」「エレメントオブシンプルライフ」は同じ小泉グループの小泉アパレルに譲渡されたが、9月9日の債権者説明会でその売却価格が明らかにされた。前者は10億円、後者は1億円、計たったの11億円だった。
80年代にはダーバンやレナウンルックなどグループ51社の合計売上が4000億円に達して、当時世界最大のアパレルメーカーに上り詰め、90年12月期には2317億6500万円を売り上げて国内アパレル首位だったレナウンも、直近の19年12月期には売上が502億6200万円まで萎み、80億円の営業損失を計上して手持ち現金が33億2000万円まで細り、コロナ禍による売上の急減で資金繰りがつかなくなって破綻した。
19年12月期では「アクアスキュータム」は49億4900万円、「ダーバン」は43億5200万円、「シンプルライフ」は24億8500万円、「エレメントオブシンプルライフ」は52億3800万円を売り上げていたが、7月末時点の清算価値は「アクアスキュータム」が5億8500万円、「ダーバン」は8800万円、「シンプルライフ」と「エレメントオブシンプルライフ」を合わせて2700万円だったから、合計11億円という譲渡価格もやむを得なかった。
リーマンショック前まではアパレル事業はまだ投資価値があると思われ、「のれん代」を上乗せした法外価格で事業買収が盛んに行われていたが、それらの大半は上手くいかず「1円」とか「1ドル」での投げ売り的事業譲渡に追い込まれ、かつて高値で買収した側は数十億円、数百億円の特別損失を計上するケースが相次いだ。
そんな大失策に懲りていたところにコロナ危機が襲ったのだから、「1円」じゃなく「11億円」の値がついただけでも恩の字だったのではないか。
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September 17, 2020 at 03:07AM
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小島健輔が絶句『アパレル業界、いよいよ在庫もブランドも「大量投げ売り」が始まった…!』(小島 健輔) @moneygendai - 現代ビジネス
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