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全国和牛能力共進会(全共)鹿児島大会 特別区首席に曽於高校の「しえな」 和牛にかけた青春、生徒「5年に1度の大会で結果残せた」 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

首席に輝いた「しえな」を囲み笑顔を見せる曽於高校の生徒たち=8日、霧島市牧園

首席に輝いた「しえな」を囲み笑顔を見せる曽於高校の生徒たち=8日、霧島市牧園

 第12回全国和牛能力共進会(全共)は8日、鹿児島県代表が二つの出品区で首席を勝ち取った。目標の「日本一」に向けて幸先いいスタート。出品牛に携わった高校生や農家は喜びを爆発させた。

 先陣を切ったのは、特別区に出場した曽於高校(曽於市)。種牛と取り組み発表の総合で順位が決まる区で、牛の審査では1位だったが、取り組み発表は上位を逃した。緊張感と不安が漂う中、総合成績発表で最初に名前が呼ばれると、会場に大きな拍手がわき起こった。

 指導してきた畜産食農科の太田裕士教諭(53)は「地域の人から教えを受け、毎日の調教や管理に取り組んだことで生徒たちは一皮も二皮もむけた」と話し、涙をぬぐった。

 「しえな」は「特別区以外の出品牛とも競える」とお墨付きをもらったほど高い素質を持った牛。ただ、体高の調整には苦労したという。規定値を上回ってしまうと上位で競うことができなくなるためだ。体高さえクリアできれば上位入賞の可能性は高いとみられていた。

 開会前日にあった計測で規定値に収まると、ほっとして涙を流す生徒もいた。牛を立たせる補助員を務めた3年小倉香澄さんは「他校と比べても一番良く見えて期待はあった。5年に1度の、しかも地元開催の大会で結果を残せてうれしい」と語った。

 1区では、県の種雄牛づくりに協力し、「白浜喜」を生産した南大隅町の小浜ヨリ子さん(80)も駆けつけた。昨年1月に亡くなった夫・進さんの遺影と審査を見守り、「うちで生まれた牛が首席になるなんて」と感慨深げだった。

 進さんは生前、優良な系統として地元で古くから受け継がれてきた「しらき系」を祖先に持つ牛を導入。いつか種雄牛を世に出すことを夢見て母牛を育成していたが、白浜喜が生まれる2カ月前に亡くなった。

 白浜喜は、種雄牛候補として県肉用牛改良研究所に買い取られた後、多くの選抜を経て全共の大舞台に立った。長女の上之原秋美さん(53)は「引き渡したのは昨年9月6日の『黒の日』で縁起がいいと感じていた。父も天国で驚いていると思う」としのんだ。

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