ウクライナの素朴派画家の大家マリア・プリマチェンコ(1908―97)の特別展が、西部リビウの国立博物館で開かれている。同館は6月に再開したが、収蔵品の多くはロシアの攻撃を避けるため、展示できない。その窮状を聞いた個人収集家の協力で実現した。
晩年にあたる83~94年の89点を集めた「ウクライナに捧げる」展。関心は極めて高く、初日は入場希望者が館外にあふれ、ミサイル攻撃の警報に脅かされる市民の安らぎの場となっている。8月にはゼレンスキー大統領も鑑賞した。
プリマチェンコはウクライナ北部イワンキウ近郊に生まれ、生涯を地元の農家で過ごした。若い頃、伝統工芸の刺繡(ししゅう)に打ち込んで腕前を評価され、後に絵筆を手にした。生前は知る人ぞ知る存在だったが、死後急速に人気が高まり、現在ではウクライナの国民的画家と見なされている。
特徴は、シンプルな構図とカラフルな色彩。地元の人々や草木、空想が入り交じった奇妙な動物が登場する。「現実の動物を知らない方が、いい絵を描ける」との助言から、長らく動物園に行かなかったという。
各作品に表題はなく、代わり…
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