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米司法長官、特別検察官を任命 バイデン氏の機密文書問題巡り - ロイター (Reuters Japan)

[ワシントン 12日 ロイター] - ガーランド米司法長官は12日、バイデン米大統領の自宅や事務所から副大統領時代の機密文書が見つかった問題を調査するため、メリーランド州のロバート・ハー元連邦検事を特別検察官に任命すると発表した。2024年大統領選への再選出馬に意欲を示しているバイデン氏にとって痛手となる。

ガーランド米司法長官は12日、バイデン米大統領(写真)の自宅などから機密文書が見つかった問題を調査するため、メリーランド州の元検察官ロバート・ハー氏を特別検察官に任命すると発表した。2022年3月撮影(2023年 ロイター/Jonathan Ernst)

ホワイトハウスの大統領特別顧問リチャード・サウバー氏は同日、デラウェア州ウィルミントンにあるバイデン氏自宅で副大統領時代の機密文書を発見したと発表。9日にも副大統領時代の機密文書がワシントンのシンクタンクに置かれていたと明らかにしていた。

ハー氏は声明で、公平に調査を進める考えを表明。ガーランド長官によると、ハー氏は「いかなる個人もしくは団体が法律に違反したかどうか」を調査すると述べた。

特別検察官任命の発表後、ホワイトハウスは調査に協力すると言明。大統領特別顧問のサウバー氏は声明で「徹底的な調査によって、これら文書が不注意による置き忘れであることが示されると確信している」と述べた。

ガーランド司法長官は昨年11月、トランプ前大統領による機密文書持ち出しや2020年米大統領選後の米議会襲撃事への関与疑惑の捜査を監督する特別検察官を任命。トランプ氏も返り咲きを目指し、24年大統領選への出馬を表明している。

バイデン氏とトランプ氏は共に特別検察官の調査に直面しているが、両氏の問題は同じというわけではない。バイデン氏の弁護士は、10数件足らずの機密文書を発見し、発見後に関連書類を引き渡したと述べている。一方、トランプ氏は昨年8月の連邦捜査局(FBI)の捜索で約100件の機密文書が見つかるまで対応を拒み、同氏やスタッフが捜査を妨害したのではないかという疑念を抱かせた。

ある法律事務所の代表は「唯一似ているのはホワイトハウスからどこかに持ち出された機密文書があったことだ」と指摘する。

トランプ氏の問題が明るみになった後となる昨年9月、バイデン氏はトランプ氏の行為を「全く無責任」と批判していた。

バイデン氏は今後数週間のうちに正式に再選に向けたキャンペーンを開始するとみられる。

同氏は12日、記者団に対し「私が機密文書、機密資料を真剣に捉えていることを人々は知っている」と語った。

ホワイトハウスは、バイデン氏は文書の中身を知らないと説明している。

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