10日に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次リーグB組の韓国戦で先発し、3回3失点(自責点2)で降板したダルビッシュ有投手(パドレス)。2011年10月以来となる東京ドームでのマウンドは決して満足のいく投球内容ではなかったが、「こういう機会はもうないかもしれない。最後かもしれないと思って投げていた。野球をやってきたのは日本がないとなかったので、感謝を込めて投げられた」。万感の思いを込めた48球だった。
「白鳥」と「炎」をイメージ
WBCでは14年ぶりの登板となったダルビッシュは今大会に臨むにあたり、特別仕様のグラブを2種類用意していた。
13年からダルビッシュとアドバイザリー契約を結んでいるアシックスによると、この日の韓国戦で使用していたグラブは網目(ウエブ)部分に「白鳥」が描かれたデザインだった。アシックスでは「鳥の中でも最大の大きさを誇る白鳥が大きな翼を広げて空を飛ぶ圧巻の姿をイメージした」といい、「グラウンドで世界中の人々を魅了するダルビッシュ選手に照らし合わせ、そのパフォーマンスを今シーズンも続けてほしいという願いを込めた」と説明する。
もう一つ用意していたのは「炎」。網目の部分には燃え上がる炎の形がデザインされており、「ダルビッシュ選手が試合で見せる緻密さと闘争心」(アシックス)をイメージした。アシックスによると「白鳥」「炎」のいずれのグラブも投手用としては標準的なサイズよりも大きく、厳選された皮革を使用して柔軟性を追求しているという。
「一秒一秒がすごく宝物」
大リーガーでは一足早く2月の宮崎合宿から合流して以降、自身のツイッターではチームメートとの食事会の様子などを連日のようにツイートしている。
🇯🇵🔥#WBC2023 #TeamJapan pic.twitter.com/NXm0Nt3t3M
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) March 5, 2023
2009年の第2回大会では22歳で優勝投手となった右腕も、36歳で迎えた今大会はチーム最年長。後輩に惜しみなくアドバイスを送り続ける背番号11に、この日2番手で登板した今永(DeNA)は「ダルビッシュさんには本当に感謝している」と精神的な支柱であることを認める。
「途中から参加するのは、自分のことを知ってもらううえでも難しいと思っていた。チームメート(のこと)を知りたい。一秒一秒がすごく宝物になったので、早く帰ってきて良かったと思う」。大リーグに移籍してから10年以上が経過する中、母国の日本でかけがえのない時間を過ごしている。
韓国戦では3点を先制されたが、後輩たちの奮闘ですぐさま逆転し、13-4と大勝した。「(先制されて)嫌な雰囲気だったが(直後に)4点取ってくれたので頼もしかった」とダルビッシュ。次回の登板でも炎のような熱い闘争心を胸の内に秘めながら、白鳥のように雄大な姿をマウンドで示していく。(浅野英介)
ダルビッシュ、大谷ら「七人の侍」が享受した中垣征一郎のトレーニング理論
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