「この国を危険にさらす違法行為」 トランプ前大統領起訴について特別検察官 - BBCニュース

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「この国を危険にさらす違法行為」　トランプ前大統領起訴について特別検察官

2023年6月10日

米フロリダ州の連邦地裁は9日、ドナルド・トランプ前米大統領が核兵器情報を含む数百点の機密文書を権限なく自宅に保管していた罪で司法省に起訴されたことを受け、起訴状を開示した。

起訴状によると、罪状は37件。前大統領が退任後、フロリダ州の自宅兼リゾート施設「マール・ア・ラーゴ」の大広間やシャワーなどに、機密文書の入った箱を積み上げていたという。さらに、捜査員にうその証言をしたほか、機密文書に関する連邦捜査局（FBI）の捜査を妨害しようとしたという。

アメリカの大統領経験者が、連邦法違反で起訴されるのは史上初めて。

トランプ前大統領に関する司法省の捜査を指揮するジャック・スミス特別検察官は9日にワシントンで記者発表し、国防関連の機密情報を守る連邦法はきわめて重要で、徹底して順守されなくてはならないと強調した。

「この国の法体系はひとつで、それは全員に適用される」と、スミス特別検察官は述べた。

メリック・ガーランド司法長官は昨年11月に、トランプ前大統領に対する刑事捜査について、スミス氏を特別検察官に任命した。スミス検事は当時、コソヴォ紛争での戦争犯罪を裁くオランダ・ハーグ特別法廷の首席検察官だった。かつてはニューヨークの米連邦検事として汚職やテロ、金融犯罪などの捜査にあたった。特別検察官は、トランプ氏による機密文書の取り扱いや、2021年1月の連邦議会襲撃にどのような役割を果たしたのかを捜査している。

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