Ｊ２清水、熊本戦でスクランブル布陣…特別指定の阪南大ＤＦ高木践スタメン抜てき - スポーツ報知

　Ｊ２清水エスパルスは１１日、熊本と対戦（午後７時、えがおＳ）する。三保で行った１０日の最終調整は複数の主力が欠席。来季入団内定の阪南大ＤＦ高木践（２１）＝特別指定＝を先発に抜てきするなど、スクランブル布陣で臨むことが濃厚だ。

　クラブの総合力が試される。清水は複数の主力が前日練習を回避。秋葉忠宏監督（４７）は詳細について明言を避けつつ、「ニューヒーローが現れるチャンス」と強調した。特に手薄とみられるのがセンターバック（ＣＢ）。紅白戦で主力組に入った高木は落ち着いたクロス対応を披露し、「もし出られるならチームのために１００％の力を出し切りたい」と宣言した。

　全日本大学選抜入りしている逸材は４月に来季入団が内定。鋭い読みを生かした守備が持ち味で、ここまでサイドバックとして公式戦３試合に出場している。今回は本職のＣＢ起用が濃厚。「無失点を意識する。セットプレーでもチャンスなら狙いたい」。ＤＦ鈴木義宜（３０）らベテランからトラップなど助言を受け成長を実感しており「教わっていることを生かしていく」と気合十分だ。

　チームは敵地で３連敗と苦戦中。指揮官は「心の持ちよう。１点以内に抑えていけば、我々は必ず１点以上は取れる」とハッパをかける。チーム状況が苦しい時の１勝こそ、再び勢いを取り戻すための良薬になるのは間違いない。高木は「集中していきます」と表情を引き締めて敵地に出発した。（武藤　瑞基）

◆呉３戦先発へ「最善の準備を」

　〇…前線ではＦＷ呉世勲（オ・セフン）の３試合ぶり先発が有力となった。「勝てるように最善の準備をしていく」の言葉通り、この日の紅白戦では左足で得点。セットプレー練習でも１９３センチの身長を生かして頭で決めた。ＦＷチアゴサンタナとの破壊力満点２トップとして期待される助っ人は「周囲がサポートしてくれれば、いい攻撃ができる」と不敵に笑った。

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