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【開幕】建立900年 特別展「中尊寺金色堂」東京国立博物館で4月14日まで 平泉の黄金文化を間近に - 読売新聞社

中央壇安置の国宝仏像11体すべてを寺外初公開

建立900年 特別展「中尊寺金色堂」が東京国立博物館で1月23日開幕します。開幕前日の内覧会を取材しました。
世界遺産「平泉の文化遺産」の構成資産のひとつ中尊寺金色堂(岩手県平泉町)の中央壇安置の国宝仏像11体すべてを寺外初公開する展覧会は、迫力の原寸大8K映像で始まります。想像を超える没入体験でした!

8Kならではの映像で金色堂へ”没入” 8KCG : ‎ⒸNHK/東京国立博物館/文化財活用センター/中尊寺

奥州藤原氏の「黄金文化」

国宝「阿弥陀如来坐像」平安時代(中尊寺金色院蔵)、後ろは初代秀衡の亡きがらを奉安した重要文化財「金箔押木棺」平安時代(中尊寺金色院蔵)

中尊寺金色堂は、初代の藤原清衡から、基衡(2代)、秀衡(3代)、泰衡(4代)まで奥州藤原氏4代の遺体を安置する墓所でもある唯一の平安時代の阿弥陀堂。国宝「阿弥陀如来坐像」の後ろに見えるのは、清衡の遺体が収められた金箔が貼られた木の棺です。棺に副葬された中には金塊があり、その重さは32グラムもあります。平泉の黄金文化とその歴史を知る人にとっては、この副葬品はかなりの注目でしょう。

重要文化財「金塊」平安時代(中尊寺金色院蔵)

平泉の先進性

国宝「持国天立像」平安時代(中尊寺金色院蔵)

国宝の増長天立像と持国天立像は、袖が波打つ躍動感のある動きが特徴。運慶など鎌倉時代の仏像を先取りするような、平泉ならではの先進性が見られるとのこと。

展示風景

現地の金色堂はコンクリート製の覆い屋の中でガラス越しで拝観するため、金色堂内の仏像をこれほどの近さで前後左右から見られる機会は極めて貴重です。東博の担当の児島大輔さんは「この展示で解像度を上げてから、ぜひ平泉の中尊寺を訪れてみてほしい」と話していました。

金色に輝くグッズ

オリジナルグッズも豊富に用意されています。大型のアクリルスタンド(4400円)はなかなかの迫力。解像度を上げるとようやく意味がわかる持国天に踏みつけられる邪鬼ぬいぐるみ(3850円)も。

後日、グッズ開封します。お楽しみに。(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)

建立900年 特別展「中尊寺金色堂」
会場:東京国立博物館 本館特別5室
会期: 2024年1月23日(火)~4月14日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 : 月曜日、2月13日(火)※ただし、2月12日(月・休)、3月25日(月)は開館
入場料:一般1,600円/大学生900円/高校生600円
問い合わせ先 050-5541-8600(ハローダイヤル)
詳しくは展覧会公式サイト

プレビュー記事


世界遺産の「平泉の文化遺産」のシンボルである国宝・中尊寺金色堂(岩手県平泉町)は、奥州藤原氏初代の藤原清衡(1056~1128年)によって建立された東北地方現存最古の建造物です。建物の内外を金色に飾り、螺鈿蒔絵の漆工技法を駆使した装飾が施された絢爛豪華な姿は、この世の「極楽浄土」とも言える祈りの空間です。

国宝 中尊寺金色堂外観

清衡が天治元年(1124年)に中尊寺金色堂を建立してから900年の節目の年である2024年。「建立900年 特別展 中尊寺金色堂」が東京国立博物館 本館特別5室で1月23日から4月14日まで開催されます。

みどころ1 初めて中央壇上の国宝仏像11体がそろって展示

金色堂内の中央に設置された須弥壇に安置される、阿弥陀三尊像(阿弥陀如来坐像、勢至菩薩立像、観音菩薩立像)、地蔵菩薩像(6体)、二天像(増長天立像、持国天立像)の国宝仏像11体すべてが、寺外でそろって初めて展示されます。

金色堂内には、中央、西北隅、西南隅の3か所に須弥壇が設けられ、それぞれの内部に奥州藤原氏四代が今も眠ります。このうち最も重要な中央壇には初代清衡が眠ると考えられています。

また、かつて金色堂を荘厳していた国宝・金銅迦陵頻伽文華鬘こんどうかりょうびんがもんけまんをはじめとするまばゆいばかりの工芸品や、「中尊寺経」の名で知られる金泥字と銀泥字で一行おきに書写した国宝・紺紙金銀字一切経(中尊寺経)や国宝・金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅などの名品も紹介されます。


みどころ2 超高精細な8KCGで実物大の金色堂を大型ディスプレイ上に再現

さらに、金色堂内の空間を、高精細な8KCGによって幅約7mの大型ディスプレイ上に原寸大で再現。堂内に入り込むかのような体験が叶います。室内装飾の工芸技法、黄金に輝く空間を、隅々まで鮮明に堪能することができるでしょう。

音声ガイドナビゲーターに梶裕貴さん

アニメ「平家物語」など様々な作品で源義経役を演じたこともある声優の梶裕貴さんが音声ガイドナビゲーターを務めます。会場レンタル版 1台600円、アプリ配信版(iOS/Android)「聴く美術」 650円※配信期間 2024年4月末まで予定

◇梶裕貴さんのコメント
この度、「中尊寺金色堂展」音声ガイドを担当させていただくことになりました、梶裕貴です。寺院を建立し、この世の浄土を願い続けた奥州藤原氏。そして、その藤原氏と深い縁のあった源義経。
義経は、私にとっても、アニメ作品等で演じさせていただく機会の多い、不思議なご縁を感じる人物です。今回の音声ガイドは、一部、「義経の視点を交えて語られる構成になる」とのこと。是非これまでの経験を生かし、私ならではのナレーション表現ができるよう収録に臨みたいと思っております。奥州藤原氏の盛衰と、金色堂に込められた祈りを、心を込めてお届けします。

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