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東京女子医大を家宅捜索 特別背任容疑、同窓会が実態ない職員に給与:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 東京女子医科大学東京都新宿区)の同窓会組織である一般社団法人「至誠会」から、勤務実態がない職員に給与が支払われていたとして、警視庁は29日午前、同大などに一般社団法人法の特別背任容疑で家宅捜索に入った。捜査関係者への取材でわかった。警視庁は捜索で押収した資料を分析し、実態解明を進める。

 東京女子医大での捜索は午前8時半ごろに始まり、20人超の捜査員が校舎など複数の関係先に入った。

 同大をめぐっては、岩本絹子理事長が大学の理事会運営会議の承認を得ずに、大学の資金を取引先に流出させて損害を与えたとしてOGらが2023年3月、背任容疑で刑事告発した。警視庁捜査2課は受理し、捜査している。

同窓会組織は前会長を提訴 1億4千万円の返還など求める

 23年10月には至誠会が、以前に同会の代表理事会長を務めていた岩本理事長らを相手取り、計約1億4千万円の返還や損害賠償を求めて提訴した。訴状によると、至誠会は、岩本理事長が理事会での承認を受けずに同会から「顧問料」などの名目で不当な支払いを受けたり、勤務実態がない職員に給与を支払っていたりしていたなどと訴えている。岩本理事長は準備書面で「理事会の承認はあった。対価を支払われるべき実態があった」「原告に損害はない」などと反論している。現在も係争中だ。

 大学のウェブサイトによると、同大は1900年に前身の東京女医学校が創立。世界で唯一、女性のみに医学教育をする機関という。22年5月現在で約1千人の学生が在籍する。岩本理事長は同大OGで、19年から理事長を務める。至誠会のウェブサイトによると、同会は東京女子医大の卒業生らが会員で、昨年6月時点で約4500人が入会する。病院や看護専門学校を経営している。

 日本私立学校振興・共済事業団によると、同大は23年度、国から約20億円の補助金(私学助成)を受けていた。(福冨旅史、三井新)

東京女子医大をめぐる経緯

1900年 前身の東京女医学校が創立

 52年 現在の東京女子医大が開校

2001年 同大病院で心臓外科手術で女児(12)が死亡

 02年 「特定機能病院」の承認取り消し

 13年 岩本絹子氏が「至誠会」代表理事会長に就任

 14年 同大病院のICUで鎮静薬を過剰投与された男児(2)が死亡

 15年 「特定機能病院」の承認取り消し

 19年 岩本絹子氏が大学理事長に就任

 21年 男児死亡事件で麻酔科医らの過失と賠償責任を認める判決

 24年 大学に家宅捜索

(大学ホームページなどから)

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