容疑者の男が作成したとされる虚偽の「ジョイプラン・プレミアム」の契約証書
「JR九州グループの役員だから信用していたのに」。詐欺容疑で18日逮捕された男(68)に、約4000万円を預けていたという霧島市の60代女性は悔しそうに語った。「中学校時代の恩師もだまされた。8000万円取られ、自殺を考えた人もいる。許せない」と涙ながらに憤る。
女性は男の中学校時代の同級生。20年ほど前、JR九州の旅行積立プラン「ジョイプラン」の特別版として、「ジョイプラン・プレミアム」への加入を持ち掛けられた。「本当は旅行券の配布だが、自分は現金で利息分を渡せる」「銀行よりも高金利で7%」などと言われ、複数回現金を預けた。数年に1回「金利」の支払いがあったという。
女性が今年1月下旬、金利の支払いが遅れていると問い詰めると、男は「最初からうそだった」と明かしたという。南大隅町の農園を売却して返済費用に充てるとし、手書きの証文に指印もついていた。ところが、数日後、代理人弁護士から自己破産するので直接請求しないよう求める文書が届いた。
文書によると、男は架空の預金制度に加入した計32人から預かった総額5億円強に加え、投資目的などで個人7人から約9000万円、顧問を務めた福岡市の法人の「社内共済制度預金」をかたり、20人から約6000万円を預かっていた、としている。
別の同級生女性は「幼なじみで疑いもしなかった」。病死した夫の生命保険金約2000万円を預けた。「毎日仏壇に手を合わせ、夫にわびながら泣いている。離れて暮らす娘には言えていない」と肩を落とした。
別の被害者の夫は「証書にはJR九州と思わせる角印が押され、封筒もJRのものだった」と語った。「容疑者と家族ぐるみの付き合いがある人や知人の多くがお金を預けていたので、大丈夫と思って信頼してしまった」と怒りをあらわにした。
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