
ブリュッセル=青田秀樹
中国が新疆ウイグル自治区のウイグル族らを抑圧していると欧米から指摘されている問題について、各国の人権状況を調べる国連の特別報告者らが10日、「(中国当局には)懸念にこたえようとする姿勢が見えない」と批判する声明を出した。ウイグル族の人たちが強制収容されているとされる施設への訪問も含めて、透明かつ完全な調査の受け入れを求めた。
国連のバチェレ人権高等弁務官は5月、新疆ウイグル自治区への訪問のために訪中した。国連の人権部門トップとしては17年ぶりの訪中で、バチェレ氏は国連人権高等弁務官事務所が今後、中国政府と定期的に戦略対話を持つと表明した。ただし、中国側は当初から「交流と協力」が目的で調査ではないとの姿勢を強調し、バチェレ氏も調査ではなかったとした。
これに対し、40人余りの特別報告者らによる声明は、中国政府との対話の意義を認めつつも、「ウイグルやチベット自治区、香港などの状況を至急調べる必要性を代替するものではない。深い懸念は拭えない」とし、国連の調査への全面的な協力を要求した。
国連の人権理事会は13日からスイス・ジュネーブで開かれる。中国の人権状況についても議論される見通しだ。(ブリュッセル=青田秀樹)
from "特別" - Google ニュース https://ift.tt/pKmXvc5
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "ウイグル問題「懸念にこたえる姿勢ない」 国連特別報告者が中国批判 - 朝日新聞デジタル"
Post a Comment