
歌舞伎俳優の松本白鸚さんが長年、主役を演じてきたミュージカル「ラ・マンチャの男」について、白鸚さんの出演はことし2月の公演が最後とされていましたが、新型コロナウイルスの影響で中止が相次いだことから、来年、特別に改めて上演されることになりました。
「ラ・マンチャの男」は、スペインの小説「ドン・キホーテ」を基にしたミュージカルで、日本では1969年から半世紀以上にわたって松本白鸚さん(80)が主役を演じてきましたが、白鸚さんは、ことし2月の公演が最後だとしていました。
しかし、その際の公演で新型コロナウイルスによる休演が相次いで25回の予定が7回しか上演できず、千秋楽も中止となったことから再上演を求める声が上がっていました。
このため、主催する東宝などは、来年4月、特別に白鸚さんの最後の公演を改めて行うことを決めたということです。
東宝によりますと公演は、神奈川県横須賀市のよこすか芸術劇場で来年4月14日から4月24日までの10回の予定で、ことし2月とほぼ同じ出演者で上演されるということです。
19日、80歳の誕生日を迎えた白鸚さんは、「生涯で一番嬉しい誕生日になりました。万感の思いです。『ラ・マンチャの男』の火を今日まで灯し続けて下さった皆様のため、初日から千穐楽まで一所懸命、勤めるつもりです」とコメントしています。
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