(CNN) ロシアのプーチン大統領は18日、「特別軍事作戦」と称しているウクライナでの戦争の目的は同国東部ドンバス地方での「戦争終結」だと述べた。ロシア国営RIAノーボスチ通信が伝えた。
第2次世界大戦の退役軍人とレニングラード(現サンクトペテルブルク)包囲戦の生存者との会合で、プーチン氏は「軍事装備、大砲、戦車、航空機などを用いたドンバスでの本格的な戦争行為は事実上、2014年以来止まっていない」と述べたという。
同通信によると、プーチン氏は「特別軍事作戦を含め、我々が現在行っていることは全てこの戦争を終結させるという試みだ」「それが作戦の意味だ。そうした地域に住む我々の人々を守るためだ」と述べた。
昨年12月にプーチン氏はウクライナでの戦いに言及した際、初めて「戦争」という言葉を使った。それまでプーチン氏は注意深くウクライナ侵攻を「特別軍事作戦」と表現していた。
工業地帯であるドンバス地方はウクライナ東部の多くを占めており、14年以来、ウクライナとロシアの紛争の最前線となってきた。同地方は長年にわたり工業が盛んで、これまで東欧中から人々をひきつけてきた。また、隣国ロシアやウクライナの他の地域との社会的、経済的結びつきが強い。
首都キーウ(キエフ)や他の大都市から離れているため、ドンバスではさまざまな運動が展開されてきた。ロシアのクリミア併合後に親ロシア派の分離主義者がドンバスを掌握しようとした背景にはこうした事情がある。
14年にロシア支援の分離主義者がウクライナ東部一帯で政府の建物を占拠し、戦争が勃発した。激しい戦闘の末、ルハンスク州とドネツク州の一部が分離主義者の支配下に置かれた。
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