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【岡田牧雄 長の一念・特別版】日曜阪神11R - サンスポ

賞金の高いサウジアラビアやドバイに多くの馬が遠征するため、この時期の国内の競馬は寂しくなりがちですが、今年の大阪杯には興味深いメンバーがそろいました。どの馬を本命にするか非常に悩みましたが、ここはスターズオンアースを信頼したいと思います。

昨年の桜花賞を勝つまでは取りこぼしが目立ちましたが、続くオークスは楽勝。牝馬3冠が懸かっていた秋華賞も、負けたとはいえ、出負けして絶望的な位置取りから3着まで追い上げてきた内容は、強さのほうが際立っていました。まさしく一戦ごとに強くなってきた印象で、このあたりがドゥラメンテ産駒の成長力なのでしょう。

5カ月半ぶりの実戦となる今回も、体つきは一段とたくましくなっています。馬体重も秋華賞の472キロに対し、今回の追い切り後は496キロ。もともと潜在能力の高かった馬が、見違えるように良くなってきました。秋華賞と同じ阪神の内回りで、また追い込み届かないケースもあるのでは、という不安もありますが、これだけ良くなってきたスターズオンアースがどんな競馬を見せるのか、楽しみな気持ちのほうが大きいです。

本命にするか迷った馬がジャックドールです。1週前の追い切りは決して良くありませんでしたが、今週の動きは問題なく、馬体を見ても馬がすごく良くなっている印象です。昨夏に小回りコースの札幌記念でパンサラッサを負かしたとき、本当に強くなったと感じましたが、その当時のジャックドールが戻ってきたのではないでしょうか。先行有利のコースで、単騎逃げすら可能な顔触れですし、武豊騎手がまんまと逃げ切るシーンは十分にあると思います。

この2頭をまとめて負かす可能性があるのがジェラルディーナです。以前は人気先行型のイメージが強く、そこまで高く評価はしていませんでしたが、昨夏以降は馬体重がどんどん増えて、充実期に入ってきました。今回もさらに体が大きくなって出てくるのではないでしょうか。馬体重が450キロ台だった頃とは違い、もう本物になったとみていいでしょう。

もう一頭、マークしておきたいのがヒシイグアスです。正直、今週の追い切りが軽すぎて、調教後の馬体重が減っているのも不満ですが、馬っぷりの良さや、能力の高さは誰もが認めるところでしょう。その底力には警戒が必要です。

他にも気になる馬はいますが、勝ち負けに加わるまでは難しいと思います。レースの焦点は、あくまでジャックドールをスターズオンアースが差せるかどうか。馬券も、この2頭を中心に組み立てるのが正解ではないでしょうか。(岡田スタッドグループ代表)

今年初登場となった岡田氏は、2021年の日本ダービーで本紙で予想を初披露し、昨年の有馬記念まで14レースを予想。そのうち11レースで本命馬が連対し、連対率は・786というハイアベレージを誇る。

天気と馬場 日曜の阪神競馬場は晴れ予報。大阪杯は良馬場での開催が濃厚だ。土曜は大阪杯と同じ芝内回りのレースが2戦行われ、連対馬4頭全てが4コーナー3番手以内と先行馬が有利な馬場状態。岡田牧雄氏の◎スターズオンアースは前走こそ出遅れて後方からの競馬となったが、本来は自在に競馬ができるタイプ。決め手が生きる良馬場は歓迎だろう。

岡田 牧雄(おかだ・まきお) 1952(昭和27)年5月14日生まれ、70歳。北海道出身。父・蔚男(しげお)氏が残した牧場を岡田スタッドとして発展させ、同グループの代表を務める。マツリダゴッホ、スマートファルコン、タイトルホルダーなどのGⅠ馬を生産。3冠牝馬デアリングタクトをセレクトセールで落札、育成した。実兄はビッグレッドファームグループ元代表の故・繁幸氏。週刊ギャロップでコラム『長の一念』を連載中。

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