国内
新型コロナの影響で、大量の在庫に悩む食の生産地とコラボレーション。
絶品グルメが生まれた背景には、“味”な活用があった。
暑い日には、冷たいビールと一緒に食べたくなる焼き鳥。
手羽先やもも肉、また、皮をあぶったたたきなど、この店で使う鶏肉は、秋田県が誇るブランド肉「比内地鶏」。
恵比寿 比内亭・藤原裕一店主「比内地鶏のすべてを使い尽くす形で営業してます」
ランチタイムの一番人気は、とろっとろに仕上げる親子丼。
比内地鶏のモモ肉を煮込み、溶け出したうまみに比内地鶏の卵を合わせれば、ブランド米・あきたこまちとの相性も抜群なひと品が完成。
比内地鶏の親子丼を注文したお客さん「プリプリしていて柔らかくて、卵とちょうどあって、とてもおいしいです」
しかし今、その比内地鶏が生産地で苦境に立たされている。
産地として知られる秋田・大館市。
倉庫には...。
(株)本家比内地鶏・阿部健二専務「こちらのズラリと並んだ段ボールが、日本三大地鶏『比内地鶏』のお肉になっています。今、新型コロナの影響で大量に在庫を抱えて非常に困っております」
大量の在庫を抱えていたのは、比内地鶏の生産と販売をしている会社。
大館市で比内地鶏を取り扱う各業者の在庫は、あわせておよそ50トン。
およそ5万羽の過剰在庫で、市場価格にするとおよそ3億円ほどになる。
大館商工会議所 総務企画課・塚田悠紘主査「50トンという途方もない在庫量なので、(お知らせして)売り込みをかけていく予定は、今している状況です」
この状況を打開しようと、地元の商工会議所や業者が手を取り合い、新たなキャンペーンを始めることに。
まずは、肉の日でもある29日から大館市内を中心とした小売店や飲食店で、通常より3割から5割安く提供する予定。
大館市が補助金を出すことで、消費者に割安で提供する仕組み。
生産者を助ける動きは、東京駅構内にあるレストラン街でも。
殻付きのカキや、海のパイナップルとも呼ばれるホヤ。
さらにカレイやホウボウ、マダイなど、これらの魚介類は宮城・石巻市で水揚げされ、26日のうちに新幹線で東京駅に届けられた。
店の人も驚く鮮度の良さ。
羽田市場・野本良平社長「身の張りも違いますしね、触ってもわかります」
この取り組みは、新型コロナウイルスの影響で増えた東北新幹線の空席を有効活用しようと、JR東日本が試験的に行ったもの。
産地直送の海の幸は、東京駅構内にある回転ずし店で提供される。
新幹線の空席で直送するこの取り組みについて、地元からは...。
フィッシャーマンジャパンCOO・津田祐樹さん「今本当に、産地の方ではコロナとかの影響とかで、なかなか売り上げも上がらないみたいな感じで大変なので、非常にこれはチャンスだと思います」
"在庫" - Google ニュース
August 27, 2020 at 06:14PM
https://www.fnn.jp/articles/-/78584
「使い尽くす」で絶品親子丼 コロナで在庫...“味”な活用 - FNNプライムオンライン
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